しーちゃんのぼっけもんブログ

鹿児島から世界へ・・翔ぶが如く

ホワイト企業になりかけてる社畜の愚痴‪( ;ᯅ; )公務員ってそんなにエラいん(`_´)

ホワイト企業になりかけてる社畜の愚痴‪( ;ᯅ; )公務員ってそんなにエラいん(`_´) 

 

ちょっと愚痴を( .. )

 

自分の職業は建設業で現場管理や積算などの業務をやっています。

 

主に、国土交通省が発注する仕事をしています。

 

 

www.sorayama-premium.net

 

 

国土交通省の仕事(昔でいう建設省のみの仕事)

 

国土交通省の仕事なんですが、色々な工事業種があります。

 

高速道路を作る工事、海岸のテトラポットや港を作る工事。

 

空港の滑走路を作ったりする工事。

 

道路や歩道を広げる工事。

 

河川の堤防を作る工事。

 

その中でも一番大変だと思う工事が、道路の維持工事です。

 

維持工事って何?奴隷みたいな仕事です。

 

この維持工事とは、一年中24時間に亘って、国土交通省の監視下に置かれます。

 

仕事内容は道路パトロールカー(黄色いクルマ)に乗って、国道や高速道路の巡回を行う業務。

 

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道路上に繁茂している雑草の除草や木の伐採を行う業務。

 

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道路の凸凹をなおす舗装業務。

 

側溝に溜まった土やゴミを清掃する業務。

 

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道路上の車道・歩道・トンネルなどを清掃する業務。

 

道路上の動物の死骸(ロードキル)を撤去・処分する業務。

 

橋梁(橋)のクラックや耐震補強を行う工事。

 

地震、大雨洪水警報や台風接近・上陸に伴う現場待機業務。

 

交通事故による事故処理全般。

 

住民からの苦情による様々な対応。

 

だいたいの大まかな業務・工事内容です。

 

この内容を1年間、契約によっては2年間行います。

 

何が奴隷なのか?

NEXCOなんかは交代制で24時間対応できるようにシフトを組んでいます。

しかし、国交省の発注する維持工事は特記仕様書という紙切れに、一言書いてあるだけなんです。

 

『いつ、何時でも迅速な対応ができること!!』

要するに、請負った業者の誰かが対応しなさい。でも、対応したときだけしか費用は発生しませんよって事なんです。

 

まえぶれがある台風や大雨なんかについてはある程度予測ができて体制を組むことが容易なんですが、交通事故や軽微な物事については予測ができません。

工事に携わる監督と作業員で順番を決めて対応するしかありません。

しかし順番が回ってきても何事もなければ対価はないんです。

 

おかしくないですか?

 

私生活が制限されるんですよ。

アルコールも飲めないし、家族でどこにも行けないんですよ?

 

それが1年から2年続くんですwww

 

土日・祝祭日はもちろんの事、ゴールデンウィーク・お盆・正月、夜中だろうが平気で連絡が来るんです!!

 

国道○○線 ○○k○○付近に動物の死骸があるので撤去して下さいとか、落下物があるから至急撤去して下さいとか。

 

別に仕事だからしょうがないんです。けど、普段担当している職員の方から来るのはわかるんです。

 

しかし、土日・祝祭日・業務時間外は全て国交省の各地方整備局、官制(九州で言えば福岡)から連絡が来るんです。

顔も見たことの無い人から・・・。

 

地域の職員は対応しないんです。理由は業務の分割化らしいです。

 

業者はこういう事できないのに・・・。

業者の連絡先は1つしか登録できないのに・・・。

 

一般の工事(高速道路を作ったり、川の堤防を作ったりする工事)でも大変なんですが、この維持工事の担当(現場代理人・監理技術者)になったらとにかく大変なんです。

 

気が休まる暇が本当にないんです。

 

一番大変だったパワハラまがいな災害の件。

 

自分が一番大変だったのは、開通したばかりの高速道路が6月の梅雨時期に30箇所以上に亘って崩れたときです。

 

その日は集中豪雨により大雨洪水警報が出ていて、現場に張付いてました。

 

現場巡回していて、10分前に通った時は崩れてなかったのに今通ったら崩れてる。

 

すぐに発注者の担当に連絡!

すると、『今すぐに通行止めの準備をして30分後に通行止め開始して!!』

 

いやいや、そんなスグに無理に決まってるじゃん(-_-;)

 

だって、夜中2時だよ!ガードマンここに来るまで30分以上かかるし、ガードマン待機させましょうかって言ったら、『待機費用は出ませんよ?現場で業務しない限りは!』って言われたんですよ??

こっちとしてはスグに対応できるように現場に待機させようとしていたのに、費用がかかるから業者負担になりますよって言ったのはそっちですよ?

 

なんで業者が負担しないといけないの?

国交省管轄の道路ですよ?

地域の生活道路を守るのが使命です!!とか言っておきながら、このザマです。

 

しかもスグには無理です!早くても1時間はかかりますって言ったら、迅速な対応をとるのが維持工事ですよって逆ギレ。

 

馬鹿なの(・o・)

 

だけど施工業者(請負者)は請負と書いて『うけまけ』。

どうにか警備業者の協力をもらって40分後には通行止めをする事ができました。

 

すると今度は、いつ開通させられる??

できれば夕方には開通させたいんだけど!!

 

できるかぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!!!

 

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だって軽微な崩壊から大きい崩壊まで合わせて30箇所以上、あるんですよ??

無理に決まってますやぁぁぁーーーん!!!

 

担当に連絡☎

弊社だけじゃとてもじゃないけど対応できません!!

他社の応援をもらいたいんですけど。

 

今は災害協力協定といって、自然災害時に迅速に対応できるように年度初めに協力協定を締結する制度ができましたが、その当時はありませんでした。

 

結局、色々な知り合いの業者に電話して応援を頂きました。

開通させたのは翌日の朝5:55。

 

国交省はプレス発表するんで建前上、5分でも縮めたいらしいです。

最初は大幅に変更して6:00の予定でしたが、5分縮めましたwww

 

施工中も国交省と言い争いばかり。

入れ替わり立ち替わり事務所から課長級以上のお偉いさんが現場に来て交代します。

 

こっちはご飯も食べずに復旧作業してるのに・・・。

 

早く交通開放させたいから現場にハッパをかけるんです。

 

し・か・も終いには現場の段取りを勝手に変える始末。

 

当時30歳だった自分はブチギレましたwww

『上からモノを言うばっかりじゃなくて、自分も手伝えば💢』

若かったですwww

今は言えません(-_-;)

 

結果から言うと手伝ってくれました(^0^;)

土のうを並べるお手伝いを(;´Д`)

 

でも、今考えると夜通しで徹夜で復旧工事とかパワハラですよね(;´Д`)

 

ブラック企業のおかげで家庭は離婚の危機!?

 

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こんな仕事ばっかりしてたんで、当然離婚の危機を何度か迎えましたwww

なんせ家には帰らないし(帰れない)、残業代は付かないし・・・。

作業員は残業代付いて自分より高いし・・・。逆に携帯代は高くなるし・・・。

 

自分もなんのためにこんな仕事やってるのかって思いましたねwww

 

そこで社長に言いましたよ。

『残業代ぐらい付けて下さいよ!!』って。

 

そしたら一言。

『お前は月給だから。お金の事ばっかり言うな!!』って。

 

『はっ!?お金の(生活)するために仕事してるんじゃボケーーーー!!』

って言える筈もなく、撃沈。。。

 

家に帰れば冷戦状態。。。

ちなみに6月半ばから翌年の2月まで冷戦は続きました。。。

途中、別居までしましたwww

その当時、長女4歳、長男1歳。

 

嫁の気持ちは痛いほどわかってましたがどうすることもできず・・・。

最終的には和解して、現在に至ります。

 

ブラック企業からホワイト企業へ

 

こんな会社も現在ではホワイト企業へと変わってきました。

建設業では珍しく完全週休二日制と今年度から移行しました。

 

日給月給だった職員も月給へと変わり、月給だった職員も基本給が上がりました。

 

建設業も少しずつではありますが、変わりつつあります。

じゃないと担い手が居なくなります。

 

どこの産業も若い担い手不足です。

日本全体が変わらないと・・・。

 

おわりに

国交省職員の中にはもちろん良い方もたくさんいらっしゃるのも事実です。

転勤になっても元気ですか?とか電話をくれたり、LINEをくれたりする方もいます。

やっぱり、お互い一人の人間なんで。

人間味って本当に大事ですよね!!

 

今年も全国の至る所で自然災害が起きてます。

マスコミ報道で取り上げられるのは自衛隊・消防・警察。

 

だけど、その最前線では常に地元の建設業の方達が命や家庭を省みずに必死で救助活動をしてます!!

自分たちも被災者なのに・・・。

 

もう少し、地元の建設業の功績を取り上げて欲しいのです。

建設業は『キツイ・キタナイ・クサイ』の3Kと言われます。

 

でも声を大にして言いたいです!!!!

 

安心して水が飲めるのは誰のおかげですか?

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安全に道路を走れるのは誰のおかげですか?

 

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そう、末端で動いているのは建設業なんです。

もちろん無駄な公共事業はあると思います。

 

でも、山が崩れたとき、川が氾濫したとき、道路が崩れたときは建設業に頼るしかないのが現状なんです。

 

そこをみなさんにわかってもらいたいんです。

道路工事がうるさくて苦情を言われるのはしょうがないんです。

こっちが悪いときもあるんで、そのときは誠意を持って謝ります。

でも、過剰に反応したり、意味のわからない金額を請求してきたり・・・。

 

もう少し建設業を理解して欲しいです。

一部の人たちを除いて・・・。